医学部における勉学の集大成である医師国家試験を前に、入学時から抱いていた夢に向かって臨床研修病院の選択に迷っている時期だと思います。新医師臨床研修制度が導入されて以降、大学病院の臨床系教授として勤務していたので、医学生には「どこで研修するかではなく、どのように研修するか」が重要であると語ってきました。
初期臨床研修の充実度を推測するには、その病院が地域でどのような役割を担い、地域住民の方々から信頼されているか、そして医療スタッフの職種を超えた連携の質を見極めることが重要です。医師免許は診療科免許ではありませんので、多職種と連携する能力を獲得し、自身が目指す医師像の基盤を整備するには、総合医としての技量を獲得することが重要です。
当院は、県央の急性期医療を担う二次医療機関として年間2,500台近くの救急車を受け、消化器、循環器、呼吸器をはじめとする内科・外科疾患に対応し、脳外科、整形外科、小児科などの救急医療を提供しております。また、充実した指導医の下での総合診療科外来を運営し、総合的にがん治療から緩和ケアまで実践しています。
多くの医療機関と連携して、充実した初期臨床研修ができるように企画しておりますので、夢と希望にあふれた研修医の皆さんをお待ちしております。
当院では消化器外科を担当しています二渡(ふたわたり)です。地域の中核病院として十分な臨床研修が可能で、各科の先生方との垣根もなく、自由に、スムーズな研修が出来ます。
消化器外科としましても、色々な症例、手術の研修が可能です。これまでは協力型病院、主に緊急医療研修として1~2ヶ月の勤務期間で色々な研修医の先生方と仕事をしてきました。どの先生も満足して帰られたと思っております。
臨床研修病院となりましたので、医師としてスタートを切った瞬間から先生方との関わりがもてる事となりました。その分、責任も重くはなってきますが、じっくり仕事が出来、色々な事を学んでいただけるのではないかと考えております。
この地、霧島は決して都会ではありませんが、自然に恵まれ、観光地も、温泉も豊富で、研修の疲れを癒すにも最適です。一緒に仕事が出来る事を心待ちにいたしております。
当院の消化器内科は食道・胃・小腸・大腸・胆・膵疾患の診断・治療を日本標準レベルで安心・安全に提供することを目指しています。
上下部消化管内視鏡、ERCP超音波内視鏡等の検査から食道、胃、十二指腸、大腸の粘膜切開剥離術(ESD)、超音波内視鏡下の処置(胆道ドレナージ、膵濃傷ドレナージ、腹腔神経ブロック)等の処置を行っています。
特に超音波関連の検査は評判が高く、様々な手技を学ぶことが出来ます。学会発表や論文発表も積極的に行っています。
また、自治医科大学卒業の医師が多く、消化器疾患だけではなく、内科医として様々な疾患に対応する能力を身につけることもできると考えています。各科との連携も良く、楽しく和気藹々と診療しています。
是非一緒に学びましょう。
私からは地域医療、及びがん薬物療法を中心としたがん診療についてご紹介します。
私どもの病院は、地域への貢献を大切に考えています。住民の方々のために地域の医療者との連携を深めるのはもちろんのこと、へき地や離島でプライマリケアを実践してきた医師も多く在籍しており、へき地や離島の医療機関への代診支援なども行っています。
医療政策の動向や医療現場の抱える問題を大局的に、また地域の中で医療者の在り方を幅広い視野でとらえていく総合的な医療を学ぶことができます。増加するがん患者さんに対しては、外来化学療法センター、がん相談支援室などが充実し、最先端のがん薬物療法を提供するための知識や手技の習得や多職種と連携した質の高いチーム医療が実践できます。
緩和ケア病棟も新設予定で、がんの総合的な診療を学びながら、地域に貢献できる医療を共に実践、提供していきましょう。
当院は地域医療に密着した病院としての役割が強く、救急のみではなく近隣の開業医からの専門的検査や治療の紹介も多くあります。
感染症から救急疾患などの幅広い症例の経験が可能で初期研修にむいた施設と考えております。
当科は日中の救急トリアージも行っており診察から検査・診断、治療といったながれにそって基本的な手技や知識を身につけていく環境がそろっており、また他の科の先生との連携もいいのが魅力です。
今回、基幹型研修医の先生たちとともに働けるのを楽しみに待っております。