研修実施責任者 副院長 長谷川 将
霧島市立医師会医療センターで研修医を目指す皆様へ
霧島市立医師会医療センターは、建物を霧島市が管理し姶良地区医師会が経営する“公設民営”の、人口13万人の霧島市をはじめ24万人の2次医療圏に対応した急性期中核病院です。2019年4月現在、診療科数13、病床数254、常勤医師約30名に加え、基幹型研修病院として5名の初期研修医が在籍しています。2019年3月には当院一期生である初期研修医3名が無事当院を巣立ち、現在各々の将来像に向かって後期研修に励んでいるところです。
これまで当院は、基幹型だけではなく協力型研修病院としても多くの研修医の皆さんに研修いただき、地域に密着した医療を経験できたことで高い評価を得ています。当院は地域の中核的公的病院として5事業(救急医療・小児医療・災害医療・へき地医療・周産期医療)および5疾患(がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・精神疾患)での役割を常に認識し活動に取り組んでおり、当地区医師会の先生方との密接な連携を介し、common diseaseを含め都市の大病院では経験できない様々な疾患に対する医療まで十分体得していただけるものと考えています。また2020年度からスタートする新臨床研修制度において必修である一般外来研修に際しては、当院は2019年度より総合診療科を開設し研修に対応できるよう整備を進めています。大学病院を含め紹介型の基幹病院では実行できない一般外来まで当院にて研修できることは、かなりのメリットになるものと自負しています。
研修医の皆様はエコー、内視鏡など専門的技術を早く習得したいといった強い欲望、焦りなどあるとは思いますが、まずは一医師として病歴聴取、身体所見のとり方、患者様との接し方等基本的診療に習熟していただく様、決してjump educationにならない様な研修を目標とし指導に心掛けています。当院は病床数254床の中規模病院ですが各科専門医も多数在籍しており、アットホームな雰囲気の中各科との連携を深め、様々な専門領域を経験し知識を得ることも十分可能です。
当院での研修では、指導医だけでなく、他科の医師、看護師、コメディカルなど全職員が研修医の皆さんを全力でバックアップ致します。当地は温暖かつ風光明媚な土地柄でもあり、医師としての貴重な人生の一時期を霧島の地で過ごせたことが、その後の人生に決して無駄にならない“何か”を与えられるものと確信しています。